ヒアレイン🄬点眼とヒアレイン🄬ミニ点眼の違い
最近、持参薬でヒアレイン🄬ミニを持ってきた患者さんに出会いました。
そもそもヒアレイン点眼とはなんなのか?
簡単に説明すると
下記疾患に伴う角結膜上皮障害
・ シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、
眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患
・ 術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患「添付文書より」
上記の症状に使用しています。
長くなってしまいましたが、実際には患者が目の乾燥を訴えたりしたら、
よく出ているイメージ( 一一)。
普段はヒアレイン🄬を見ることが多く、ヒアレイン🄬ミニ実物を患者が持参するのは
初めてみたかもしれない。
二つの大きな違いは言ってしまえば、防腐剤(塩化ベンザルコニウム)の添加の有無。
ヒアレイン🄬ミニのほうは一回使い切りのため、防腐剤はいらない。
しかし、ヒアレイン🄬はボトル製剤のため、防腐剤が入っている。
この「塩化ベンザルコニウム」は、目に刺激を与えることがある。
コンタクトに吸着して角膜障害を起こしたりもするそう。
ほとんどの点眼には防腐剤が入っているが、使用回数が少ない場合が多い。
対してヒアレイン点眼は回数を使うことが多く、その分、症状が出やすくなってしまう。
そういった人には防腐剤の入ってないヒアレイン🄬ミニのほうが適している。
デメリットは使い切りの製剤だけあってコストが高くなってしまう。
ちなみに、実際に聞いてみたら、ヒアレイン🄬を使用したが、目に違和感を感じて
ヒアレイン🄬ミニに変更したら、それが収まったとのこと。
原因が何かは断定できないけど、やっぱり防腐剤なんですかね?
うちだとヒアレイン🄬ミニはほぼ出ないから、勉強になりました(^^)/
次から同じような患者さんがいたら活かせるといいな。
それでは。
プレドニゾロンとニューキノロン系が併用注意に。
今日、掲示されていた書類の中に気になる文をを見つけました。
「添付文書改訂のお知らせ:ニューキノロン系とプレドニゾロンの併用による副作用」
実際の添付文書には
腱障害のリスクが増大するとの報告がある。
これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみ
とすること。
と記載がありました。
そもそも健障害もピンときていない自分。。。(*‘∀‘)
はい。すぐに調べました。健障害とは腱断裂やアキレス腱炎のことでした。
作用機序は?どんな背景が?そう思って調べていると、とある症例を見つけました。
日本病院薬剤師会が出している「プレアボイド広場」。こちらに載っていました。
原疾患:関節リウマチ
処方情報:
プレドニゾロン錠 5mg/日 継続服用中
臨床経過:
3/29 発熱にてレボフロキサシン点滴静注500mgが開始。
4/2 患者がレボフロキサシン点滴のため体調が悪化していると訴え,
薬剤師との面談を希望しているとの看護師からの連絡あり。
【薬剤師】
状況把握のため看護記録を確認。3/31より両アキレス腱部痛の訴えがあり,夜間睡眠が確保できないほどの痛みであるとのこと。
患者との面談にてレボフロシサシン開始後より
症状が出現していることを確認。
主治医に対してレボフロキサシンには腱断裂やアキレス腱炎などの
副作用報告があり,60歳以上の患者,コルチコステロイド薬を併用している患者で出現しやすいことを情報提供。
医師はレボフロキサシンによる治療継続の是非について検討し投与中止。
4/5 アキレス腱部痛改善。
第51巻9号掲載
「筋・骨格系の有害事象に薬剤師が早期対応した事例」について
二つともよく使われる薬剤ですので、今後、このような症例にあたる可能性も
十分あります。もちろん併用禁忌ではありませんが、
併用時は患者様が健障害を訴えていないか、注意深く、見ていくことが必要ですね。
それでは(^^♪
★自己紹介★
どうも、薬剤師のカエルくんと申します。
現在、病院で働いています。最近、病棟専任になり、
様々な患者様を任させていただいています。
しかし、急に知識が増えるわけでもなく、分からないことだらけで、
毎日が苦労の日々。
そんな中で生まれた疑問などを解決するためにこのブログを作りました。
私の苦労したこの悩み。こうやってまとめていけば、
いつか誰かの役に立つかもしれない。
そう思うと自然と楽しくなってやる気が出てきました。
これからどうかよろしくお願いいたします。